はじめてのつれだし 後編

あらすじ

 

ナンパを始めて、初の連れ出しに成功。

お相手はお水の子。

カラオケ行ってギラつこうとしたところで、退室時間に。

延長しないでカラオケから出ることに。

 

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女の子のハットを勝手に被って部屋を出る。

女の子はまたマスクをした。

俺がエレベーターから出るとき、女の子は開くボタンを押してくれた。

ボタンを押す指が、少し震えていたような気がした。

ドキドキでなのか、怖くてなのか、寒いからなのか…。

カラオケから出て、とりあえず歩き出す。

女の子の自宅を聞いたら、近くにちょうどホテル街があることに気づく。

ノリでホテルに入る作戦に決定。

雑談しながら歩く。

あきらかに、女の子の口数が減ってる。

話振っても、さっきまでのグイグイ感がない。

このあとの展開を警戒してんのか?

どんどんホテル街に近づく。

ホテル街入り口の路地が見えた。

ちょうどションベンしたくなったから、それを理由に

「トイレしたい!この先にコンビニあるから行こ」

「・・・・・うん」

ホテル街へ突入。

パッと目に入ったホテル前で

「トイレしたい!もう無理!!」と言いながら女の子を促した。

女の子は「ハット返してください」と冷たい口調で。

マスクの下は、真顔だったはず。

それでヒヨッた俺は苦笑いでハットを返した。

おとなしく帰ることに。

2人でホテル街を出て

「私、こっちなので」

「うん」

「今日はありがとうございました」

「こちらこそ、ありがとう」

きちんとお辞儀する女の子。

 

 

 

 

◎反省点

カラオケ延長して、そのままギラつけばよかった。